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電気設備の紹介
電気が発電所からお客さまに届くまで
当社発電設備は、火力発電所、水力発電所、原子力発電所、再生可能エネルギー等となっております。この各発電所で発電した電気をお客さまのもとへ運ぶための経路は以下のとおりです。
各発電所から一次変電所へ電気を送る50万ボルト、22万ボルト、11万ボルト送電線のほか、一次変電所で降圧され特別高圧のお客さまへ電気を送る6万6、000ボルト等の送電線があります。
11万ボルトから6万6,000ボルトに降圧された電気は配電用変電所へ送られ、6,600ボルトに降圧されたあとに高圧のお客さまや低圧のお客さまへ届けられています。
ちなみに電気のスピードってご存知ですか?
電気は光や電波とほぼ同じスピードをもっており、光の速度は秒速30万km。1秒で地球を7周半もできる速さです。発電所で発電した電気は、一瞬にしてお客さまのもとへ運ばれています。
キュービクルとは
高圧(6,600ボルト以上)※で受電されているお客さまの構内に設置していただいている受変電設備のことです。
受変電設備とは下の図にありますように発電所で作られた電気を変電所経由で適正電圧まで降圧したものを受け皿として受電する設備のことで、キュービクルの中にある変圧器で100ボルト、200ボルトあるいは産業用の動力機器対応電圧に降圧して使用されています。
※高圧で受電されている場合は、柱上変圧器の一つ手前の6,600ボルトの電気をキュービクルで受電し、受電した高圧の電気をキュービクル内で100ボルトや200ボルトに降圧して使用されています。
配電柱からお客さま構内柱およびキュービクルまでの経路
キュービクルについてもっと詳しく
電気設備の更新の目安
画像中の番号をクリックすることで、各部の詳しい解説をご覧いただけます。
1キュービクル

設備更新の目安:15年
発電所から変電所を通して送られてきた6、600ボルトの電気を100ボルトや200ボルトに降圧する受変電設備を収めた金属製の箱のことです。
以前は電気室や変電室と呼ばれる部屋で降圧していましたが、施工費用の削減と縮小化を図り、安全性を保持して降圧に必要な機器を1つの箱体(キューブ)に収めたことからキュービクルと呼ばれるようになりました。箱体に錆が発生する場合がありますので、早期補修が長期使用のコツです。
2計量器

電力会社が所有する電力を計量するための設備です。
※有効期限までに電力会社が取替えを行います。
3高圧交流負荷開閉器(LBS)

設備更新の目安:10年(屋外用)~15年(屋内用)
高圧交流負荷開閉器とは,LBS (Load Break Switch) ともいい,変圧器や進相コンデンサーの一次電源側に設置する高圧開閉器のことをいいます。
4高圧カットアウトスイッチ(PC)

設備更新の目安:15年
カットアウト用ヒューズと組み合わせて,変圧器等の機器を切り離す装置です。ヒューズの定期的な取替をお薦めします。
5変圧器(Tr)

設備更新の目安:20年
高圧の電気をお客さまが使用する電圧に降圧する装置で,この変圧器の容量で電気の使用できる限度が決まります。
6高圧進相用コンデンサー(SC)

設備更新の目安:15年
電気は有効に消費される電気と,僅かながら消費されない無効な電気があります。その無効な電気を発生させないために取り付ける機器で,この機器を設置することで力率が改善され,基本料金の割引率(力率割引)が上がる場合があります
7高圧真空遮断器・油入遮断器(VCB・OCB)

設備更新の目安:20年
変圧器などの容量が大きい設備の電気を「入」「切」する装置です。高圧の電気が漏電した場合や短絡(ショート)したときに,⑨高圧地絡継電器や⑧過電流継電器と組み合わせて電気を「切」にします。
8過電流継電器(OCR)

設備更新の目安:15年
電気が短絡(ショート)した場合や使い過ぎの状態を検出し,⑦高圧真空遮断器・油入遮断器等へ「切」信号を送る装置です。
9高圧地絡継電器(GR)

設備更新の目安:15年
漏電を検出して⑫高圧気中開閉器や⑦高圧真空遮断器・油入遮断器,③高圧交流負荷開閉器へ「切」信号を送るものです。
10高圧ケーブル

設備更新の目安:15年~20年
高圧の電気を安全に送る電線です。
11避雷器(LA)

設備更新の目安:15年
電力会社の配電線から侵入してくる雷などの異常な電気を,地面(大地)に逃がして,過電圧を制限して高圧受変電設備を守る装置です。
12高圧気中開閉器(PAS)

設備更新の目安:10年(屋外用)~15年(屋内用)
お客さま構内柱に設置され高圧の電気を「入」「切」する装置です。点検,緊急時は手動で操作綱を使用して操作します。漏電時には⑨高圧地絡継電器からの信号を受け,自動で電気を「切」にして,波及事故を防止します。
キュービクルの保安管理業務って何をするの?
キュービクルの保安については、設置者が工事、維持、運用に関する保安規程を定め、国に届け出ること、保安の監督をさせるための電気主任技術者を選任し、国に届け出ることが電気事業法で義務付けられています。
電気主任技術者の行う保安業務は、電気管理技術者(電気設備の保安業務を専門に行う個人事業者)または電気保安法人(電気保安協会等)に外部委託することが可能です。
電気主任技術者は設置者が定めた保安規程に基づき、月次点検(キュービクルの点検および測定)、年次点検(停電した上での点検、測定・試験)に加え、臨時点検、電気事故対応等の保安業務を行います。
※電気主任技術者とはキュービクルの工事、維持、運用に関する保安の監督をさせるために設置者が選任する有資格者のことです。
キュービクルへの小動物侵入対策
ネズミやヘビ等の小動物はキュービクルの通気口や経年劣化等によりできた穴等の隙間から侵入し、キュービクル内の充電部と接触することで事故停電が発生することがあり、他社へ波及する事故に至る場合もあります。
小動物侵入対策
- 通気口を防護用ネット等でふさぐ
- 高圧交流負荷開閉器(LBS)に相間バリアを取り付ける
- 高圧進相用コンデンサー(SC)にブッシングカバーを取り付ける
- 電線ケーブルの引込口や劣化等による隙間をモルタル等の充填剤でふさぐ
ネズミやヘビ等の小動物はキュービクルの通気口や経年劣化等によりできた穴等の隙間から侵入し、キュービクル内の充電部と接触することで事故停電が発生することがあり、他社へ波及する事故に至る場合もあります。
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