事例紹介Case Study

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病院


医療法人協愛会
阿知須共立病院
さま

山口県山ロ市阿知須4841-1

  • 空調

    空調

  • 厨房

    厨房

  • 給湯

    給湯

移転新築を機にオール電化により省エネを実現
患者さまと職員、地域、さらに環境にも優しい病院へ

  • 取材先

    医療法人協愛会 阿知須共立病院

  • 住所

    山口県山ロ市阿知須4841-1

  • 今回紹介する
    事例

    電気式空調、エコキュート、電化厨房

  • 話してくれた人

    理事⻑ 兼 病院⻑ 三好正規 さま
    事務部 経営企画室 経営企画管理グループリーダー 岡島利治 さま
    事務部 経営企画室 副主任 尾家範昭 さま
    栄養科 栄養科長 片山さつき さま

療養環境の改善と耐震化のために移転新築

1958年に創立された「医療法人協愛会 阿知須共立病院」さま。急性期から慢性期医療までを担い、2010年には透析センターを開設するなど、「救急指定病院」として地域の皆さまのニーズに応える医療サービスを提供しておられます。半世紀以上にわたって地域住民に寄り添い、安心・安全を追求した病院運営を続けるうえで課題となっていたのが、建物の⽼朽化と患者さまの満⾜度向上。さらに耐震基準上でも一部補強の必要性が出てきたため、2010年から新病棟建設の検討を始めることに。そんな最中に起きたのが、2011年の東日本大震災。耐震化の重要性を重く受け止め、移転新築を決断されました。

地域の発展に貢献することをテーマに建設

新病院建設にあたって掲げられたのは、患者さま、地域の皆さま、職員、病院の健全経営の「四者満足の実現」と「阿知須地区の発展」に寄与する病院であること。快適な療養環境と労働環境の両立に向けて、設計段階から職員が関わり、明快な動線と機能的なゾーニングを実現させました。そうして2015年、一般病棟45床、医療療養病棟90床の体制でグランドオープンされました。
新病院のコンセプトは、①安心・安全な病院、②地域環境への配慮・省エネ推進、③癒しの環境と快適性の追求、④コンパクトで機能的な病院、⑤地域と共生する病院。これら5つの条件を満たすため、中国電力からは省エネ・省CO₂を実現可能な空調・給湯システムの電化提案をさせていただきました。

環境負荷低減を実現させて表彰も

空調設備は、省エネ性と環境保全性に優れた「空冷ヒートポンプ」(個別分散)を採用。これによって、病室ごとのきめ細やかな空調管理が容易になり、院内環境が飛躍的に向上しました。また、給湯設備は、割安な夜間電力を有効活用することで昼間の最大電力を抑制する「業務用ヒートポンプ給湯機」を導入されました。

旧病院では灯油ボイラーを使用されており、かなり多くのエネルギーを必要としていたため、年間の一次エネルギー消費量を比較すると46%もの削減に。「ヒートポンプ・蓄熱センター」から表彰されるほど、大幅な省エネを実現されました。さらに、これらの設備はメンテナンス性・操作性においても省力化・効率化を図ることができるため、職員の安⼼・安全を重視する阿知須共立病院には最適な設備でした。

※ ヒートポンプ・蓄熱センター…「ヒートポンプ」と「蓄熱」に関する国内唯⼀のナショナルセンター
ヒートポンプ・蓄熱システムの普及促進と技術向上に向けた事業などを積極的に展開している団体です。

電化厨房を活用し食の安全とおいしさを追求

2010年、移転前の病院時代から厨房の電化を機に、新調理システムを導⼊し「安全でおいしい⾷事の提供」に邁進されています。「⼊院患者さまはご⾼齢者が多いため、嚥下機能※1が低下した⽅にも⾷事を楽しんでいただきたいとの思いからソフト食※2も取り⼊れています。その際、中国電⼒さんにはハード面・ソフト面でご協力をいただきました。計画生産により調理場の作業も平準化し、安全でおいしい⾷事の提供ができています。」と栄養科⻑の⽚⼭さつきさま。新病院でも、⾷品の衛⽣管理システムHACCP※3の実践に最適な電化厨房とクックチルシステムを継続されておられ、電化厨房での厳格なT・T管理・芯温管理により、安全でおいしい⾷事を効率的かつ確実に提供。患者さまやご家族から感謝の⾔葉をいただくことも多いそうです。

※1 嚥下機能(えんげきのう)…食べ物を認識してから口に取り込み、咀嚼し、喉、食道を通って胃へ送り込む一連の機能のこと
※2 ソフト食…舌で押しつぶせる程の固さで、噛みやすく飲み込みやすいよう調理法を工夫した食事
※3 HACCP(ハサップ)…食品製造の全工程の中で特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛⽣管理の⼿法

地域医療の向上に貢献すべく歩みを進める

さらに栄養科では、地域との共存を念頭に、管理栄養⼠⾃らが地元農家に出向き「地産地消」も実践されています。病院⼀丸となった取り組みが成果となり、阿知須共⽴病院は別名「⾷の共⽴病院」とも呼ばれています。2014年に優良特定給⾷施設として厚⽣労働⼤⾂賞を受賞。
2016年には嚥下機能の低下した患者さまが安全に食べられるよう配慮したオリジナルのお餅を使った「HAPPY NEW雑煮」が、全国⼤会の嚥下⾷メニューコンテストにて最優秀グランプリに輝きました。退院後に家でも⾷べたいという声に応えて「レシピカード」を配布したり、栄養科の活動や⾖知識を「栄養科だより」で発信するなど、⾷に関わる取り組みは多岐にわたります。「共⽴とは“共に⽴つ”と書く。今後も⽬指す姿をとことん追求し、病院理念である四者満⾜をさらに充実させていきたい。」と、理事⻑の三好正規さま。予防・医療・福祉の総合機関として地域医療の向上に向け、これからも成⻑を続けられます。

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