事例紹介Case Study
工場
ナカシマプロペラ株式会社
さま
岡山県岡山市東区上道北方688-1
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空調
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太陽光発電
環境負荷の低減を目指すモノづくり
太陽光発電で全電力量の約9%をカバー
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取材先
ナカシマプロペラ株式会社
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住所
岡山県岡山市東区上道北方688-1
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今回紹介する
事例オンサイト太陽光発電PPAサービス(自家消費)
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話してくれた人
製造本部 岡山工場 製造部
部長 加藤雄一 さま
次長 國岡敏明 さま
世界の海と共に生きる船に、最適な推進性能を
1926年に「中島鋳造所」として創業し、漁船用プロペラ(スクリュー)の製造を始めた「ナカシマプロペラ株式会社」さま。1950年代からは船舶の大型化に備えて大形プロペラメーカーへと転身し、船舶用プロペラでトップレベルのシェアを誇るまでに発展を遂げられました。現在は、船の推進性能に光をあてたナカシマプロペラの新しいブランドコンセプト「Propelling」のもと、20年を超える船の一生に寄り添うトータルな推進性能最適化サービスを提供。さらに、環境負荷の低減につながる低燃費化の実現にも取り組まれています。2026年の創業100周年に向けて、「プロペラにできること」を追求し続けます。
創業時から培われてきた高い省エネ志向
「ナカシマプロペラ株式会社」さまは創業時から鋳物を溶解するための電気炉を使用されており、電気使用量の削減について以前から高い意識を持たれていました。「社員のDNAに刻み込まれています」と部長の加藤雄一さま。工場の建物や機械をこまめに見直し、新しい設備を導入するなど、常に省エネを推進しておられます。
さらに、EEDI(エネルギー効率関連の条約)の施行以降、時代は超省エネ志向に。それを受け、限界小翼面積プロペラの開発からプロペラ前後に装着される省エネ付加物まで、効率化を図れる製品の提供を始めました。ほか、5000コアという大規模なCFDシステム(数値流体解析)を採用することで高速で高性能な設計を実現。開発課程でも時間と費用をかけることなく、高い省エネ効果を得られるようになりました。
初期費用ゼロで始められる太陽光発電サービス
オンサイト太陽光PPA(自家消費)の導入は、3年前から検討を開始。「企業連携は地産地消で」との思いで、中国電力にお問い合わせをいただきました。太陽光発電PPAサービスは、お客様の建物や敷地を無償貸与いただき、中国電力及び業務提携先が太陽光発電設備の設計・施工・運用・メンテナンスまで対応。初期費用の負担がなく、月々のサービス料金のみで太陽光発電の電気を自家消費できるサービスです。契約期間は17~20年が基本。
契約終了後は無償譲渡となります。「17年なんてあっという間。メリットしかないので、早めに導入しようという話になりました」と加藤さまは振り返ります。2021年9月に申し込みいただいた後、業務提携先「ウエストエネルギーソリューション」と協調し、2022年6月からサービスを開始しました。
こまめな管理で電気の見える化を推進
「ナカシマプロペラ株式会社」さまの太陽光パネルの設置容量は355kW。全電力量の約9%をまかなうことができています。発電電力量や消費電力量など毎日のエネルギー状況をグラフや表で視覚的にチェックできるソーラーモニターが従業員の多く通る場所に設置されていることからも、意識の高さが伺えます。年一度の年次点検だけではなく、必要の都度、ドローンでの点検も行い、大切に運用することを心がけておられます。また、「変電所ごとにモニタリングを実施し、細かくデータを取って分析しています。電気の見える化を進めている最中です」と次長の國岡敏明さま。本社工場だけで年間の電気代は数千万にもなるため、こまめな管理は欠かせません。
前例に捉われないアイデアで働く環境を改善
「いつも加藤さんが奇抜なアイデアを持ってきてくれるんです」と國岡さま。夏場の暑さ対策に7mの大型扇風機を設置するなど、新しい設備を取り入れることで働く環境を改善させてこられました。「大型扇風機は1300w程度で運用できる、とてもエコな設備。3台設置したのでどこを歩いていても風を感じられるようになりました。それでも7月末~8月の一番暑い時期は、まだ対策が足りていません。課題ですね」と加藤さま。今後は他工場への太陽光発電PPAサービス導入を検討予定。小さなことから省エネを積み重ねていきたいという「ナカシマプロペラ株式会社」さまの思いを、中国電力もサポートしてまいります。
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照明消灯や空調機清掃による地道な省エネの取り組みと、「エネルギー診断」の活用により、カーボンニュートラル実現を目指します。
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工場
ナカシマプロペラ
株式会社さまもともと省エネの設備投資に注力されており、2022年からはオンサイト太陽光発電PPAを導入。355kWの設置容量で全電力量の約9%の成果を見込まれています。
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病院
医療法人協愛会
阿知須共立病院さま2015年の新病棟新築の際に総合電化提案を行い、エネルギー量46%削減。2010年に導入した電化厨房は給食システムにイノベーションをもたらしました。
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工場
ホクト株式会社
広島きのこセンターさま太陽光発電PPAサービスを導入し、第一・第二工場の屋根にパネル2302kWを設置。全電力量の18%相当の成果を見込まれています。
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事務所
倉敷商工会議所さま
環境への配慮と防災をコンセプトに新会館を建設。商工会議所として全国初のZEB実証事業に採択され、電気代50%以上削減を見込まれています。
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