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住野工業株式会社さま

広島県広島市西区商工センター8丁目1-62

  • エネルギー診断

    エネルギー診断

二人三脚で、目指せカーボンニュートラル実現
エネルギー診断で、無駄・損失(ロス)見える化

2人_住野工業

  • 取材先

    住野工業株式会社 本社工場

  • 住所

    広島県広島市西区商工センター8丁目1-62

  • 今回紹介する
    事例

    エネルギー診断(詳細診断・エアリーク調査)

  • 話してくれた人

    SPS推進室 CN推進グループ
    小西 克幸 さま
    灘波 啓次 さま

技術をつなぎ笑顔を創造するモノづくり

イメージ_住野工業

明治39年、当時の広島市横川町で創業した「住野工業株式会社」さま。足袋が脱げないように“つなぐ”ための薄い金具「こはぜ」の製造からスタートし、現在では自動車の部品同士を“つなぐ”ためのプレス板金部品を製造されています。平均月生産数量は約1,100万個、平均流動部品点数は約1,800部品。取引先の82%をマツダが占めています。心のこもった「ハートフルテクノロジー」カンパニーとして常に進化し続け、2017年にはスローガンで「Create for Sumiles-モノづくりを通じ、笑顔を創造する-」を掲げられました。SumilesはSmileの造語で「u」は「You」にかけて、お客さまや従業員、家族、取引先など全ての人々を笑顔に…という想いが込められています。

カーボンニュートラル実現に向けて、専任の推進グループが発足

E_住野工業

カーボンニュートラルに向けた、まず足元の活動として出来る、省エネの取り組みを本格的にスタートされたのは、2022年1月から。企業として脱炭素・循環型社会の実現に貢献すべきであり、そのためには省エネ活動を継続させることが必要と判断されたとのこと。さらに主要取引先であるマツダが「2050年までにはサプライチェーンを含めてカーボンニュートラルを実現させる」と宣言されたことがきっかけとなりました。

E_住野工業

まずは現場の生産性改善を含む、住野生産方式の確立を目的とした「SPS推進室」の中に、「CN推進グループ」を新設。そこに抜擢されたのが、小西克幸さまと灘波啓次さまです。まずは、社員の皆さまに省エネの取り組みを知ってもらおうと、4月に社員全員に活動啓発のビラを配布。STEPゼロとして、休憩時間には照明を消灯するなど、社員一人一人に省エネの意識を刻み込んでいくことからスタートされました。

目標達成までの全体像を描いて一歩ずつ前進

ロードマップ_住野工業

2022年5月にはカーボンニュートラル実現に向けてのロードマップを作成。2050年までのカーボンニュートラル実現から逆算して、2030年までにCO2排出量を50%削減させる施策、またそれを実現させるためのプランを月単位で落とし込んでいきました。まずは身近でできることから始めようと、6月に本社工場、第二工場、高宮工場で使用している空調機60台の清掃を実施。これにより、1年間で電力量16.4MWhが削減できました。CO2排出量に換算すると、約9tとなり、2021年度の使用電力量に由来するCO2排出量の0.3%に相当します。さらに同月に、さらなる省エネ対策の検討にあたり、当社にご相談いただき、まずは、現状を把握・見える化するため、エネルギー診断を実施することとしました。

現状を知ること&アイデアが省エネにつながる

2022年6月に、約10日間電力・温度の計測する「詳細診断」を実施した結果、コンプレッサー3台のうち1台が外気温と吸入温度に5℃以上の差があり、効率が悪くなっていることが判明しました。「なぜだろうと思い中国電力の方に相談をしたら、すぐに駆けつけてくださいました」と小西さま。一緒に現場を確認したところ、コンプレッサーの前が空き容器でふさがれている上に、ドライヤーから出る排気熱の逃げ場がなく、熱がこもっている状態となっていました。
そこで、空き容器置き場を変更。さらに、上部にあった波板スレートを一部カットして風の流れ道を作りました。応急措置のように見えますが、これが大成功。5.9℃もの差が、2.6℃まで一気にダウンしたのです。吸入温度は5℃下げると1.7%の電力削減となります。ちょっとした工夫で省エネが実現するという手応えを得ることができました。

  • コンプレッサー_住野工業

  • 外気温と吸収温

  • 波板指差し_住野工

できることはすぐ改善! 次の課題は変圧器更新

イメージ_住野工業

続いて、2022年10月には本社工場と高宮工場で「エアリーク調査」を実施。「機械を止めなくても実施できるのが大きなメリットだと感じました」と灘波さま。エア漏れを発見してすぐに改修を進められ、先行で実施した、本社工場においては、12月にはほとんどの修理を終えられました。
今後計画しているのが、経年している変圧器の更新。旧式の変圧器は電気を使っていない状態でも電気を損失してしまうため、省エネ法においても、高効率タイプへの更新が必要とされています。現在保有されている一部の変圧器は更新が必要な時期に来ており、検討にも労力と費用を要しますが、住野工業様のカーボンニュートラル実現に向けて、引き続きサポートさせていただきます。

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